海の未来予測を、ビジネスに。

グローバル海況予測
データサービス

公的機関の信頼性の高い海洋情報をもとに、
過去から将来にかけての海の変化を予測したデータを提供します。
独自の海況予測システムPhizmo(フィズモ)によって、
高解像度かつ広範囲な海況予測を可能にしています。
港湾・物流、インフラ、エネルギー、環境、防災、レジャーなど、
さまざまな分野の意思決定を支える基盤データとしてご活用いただけます。

特長

  • ピンポイントエリアから
    全球まで

    指定海域の解析データを北極・南極周辺を除く全球規模で提供し、局所判断から広域戦略まで目的に応じたスケールで活用できます。

  • 高解像度・
    高精度なデータ

    高い水平・時間解像度に加え、衛星観測データの同化により、沿岸域や海流境界付近の細かな変化まで捉えた、実海況に近い高精度な海況データを提供します。

  • 3次元データ

    流速・水温・塩分を深さ方向まで含む3次元データにより、海中の立体的な変化を可視化し、分析・評価を高度化します。

  • データセットで提供

    水温・塩分・流速・海面高度など主要データをまとめて提供し、収集・管理の負担を軽減、分析業務を効率化します。

  • ニーズに合わせた
    ソリューション開発

    海況データの提供に加え、用途や課題に応じたデータ、配信設計、アプリケーション開発など、実務で活用できるソリューション構築に対応します。

戦略策定から
専用ソリューション構築まで、
フルサポートで対応いたします。

フルノ海況予測システム「Phizmo」

海洋モデルは海水の流れの変化を海洋物理学に基づいて数値的に表現したものです。
未来の海の状態(水温分布や潮流分布など)の予測や過去の再現が可能となっています。
海洋モデルを実行することで、公的機関から入手した時/空間解像度の粗いデータから高解像度なデータを作成できます。

Phizmoでは衛星観測データを用いて独自アルゴリズムによるデータ同化を実施しています。
データ同化によって、現実の海に近い状態を高解像度で再現し、信頼性の高い海況予測データを提供します。

フルノ海況予測システム「Phizmo」 システム図

データ同化による補正

当社の海況予測システムPhizmoでは、NMC法・3次元変分法・ナッジングを組み合わせた
独自のデータ同化アルゴリズムを採用しています。
これらの手法を統合し、アルゴリズムのパラメータを海域ごとに自動で最適化する仕組みを備えることで、
全球にわたって高解像度な予測が実現でき、用途に応じた柔軟な解像度変更が可能になりました。

一般的な海況データとの違い

一般的な
海況データ

  • 水平解像度:10km
  •   時間解像度:24時間

Phizmo海況データ

  • 水平解像度:3km
  •   時間解像度:1時間 (水平解像度、時間解像度ともに細分化可能)

データ活用が広がる分野

  • 研究・教育 大学・研究機関

    海の内部構造を3次元かつ高解像度で捉え、
    分析・解析・シミュレーションの精度向上に貢献

    • ・海洋シミュレーションの検証データとして活用
    • ・研究モデルの境界条件、初期値として利用
    • ・季節変動や渦・前線などの現象解析に使用
  • 自治体 防災・環境

    予測データにより、沿岸の安全管理や環境変化を把握し、適切な判断や情報発信を支援

    • ・沿岸の流れや水温の急変を監視
    • ・海辺のイベントの開催判断
    • ・沿岸環境のモニタリングやレポート作成に活用
  • 物流・港湾 船舶・運航管理

    海流や水温の予測データを活用し、
    船舶運航の安全性向上と効率的な航路計画を実現

    • ・流れを使った燃費の良い運航計画づくり
    • ・港湾内の強い流れを事前に把握し、安全な接岸をサポート
    • ・流れの予測を利用した運航スケジュールの調整
  • 建設・インフラ 防災・環境

    予測データをもとに、海上・海底工事の計画立案や当日の作業判断を安全かつ効率的に実施

    • ・海底作業の可否判断
    • ・海底ケーブル敷設や構造物施工のリスク管理
    • ・季節ごとの作業に適した時期を把握
  • レジャー・観光 旅行・イベント

    海水浴やマリンアクティビティの
    安全確保や体験価値の向上を支援

    • ・海流の急変を事前に把握し、安全性を監視
    • ・水温や流れから、魚を狙って釣り上げる体験を提供
    • ・週末やイベントの開催可否判断に活用
  • 保険 リスク評価

    船舶や沿岸施設の事故リスクを評価するとともに、事故発生時の状況分析や検証に活用

    • ・事故発生時の海の状況を再現
    • ・年間の海況傾向から、リスクの高いエリアを把握
    • ・保険引受時の判断材料として利用
  • メディア ニュース・天気

    データを可視化し、海の状態や変化をわかりやすく伝えるコンテンツ制作を実現

    • ・今日の海の状態を地図やアニメで紹介
    • ・季節ごとの海況特集の素材として利用
    • ・SNS用のグラフィック制作に活用

上記以外の分野においても
用途に応じた活用が可能です。
お気軽にご相談ください。

データ仕様

  • 要素

    水温、塩分、水平流速(東西および南北成分)、海面高度、鉛直流速

  • 予報期間

    5日後まで(1時間毎の瞬時値、全層同じ時間間隔)

  • データ形式

    NetCDF4

  • 配信海域

    全球
    ※流氷エリアは除く
    ※海域ごとに緯度経度、海/陸情報を提供

  • 格子間隔

    等緯度等経度格子 約3km
    ※さらに細かい格子間隔のデータも対応可能

  • 鉛直層

    鉛直20層(鉛直σ座標系)
    ※水深[m]への変換式はダウンロードページにて提供

  • 更新回数
    ・時刻

    1日1回 日本時間15時頃更新
    ※同日ファイルは上書き

  • 通信形態

    インターネット経由

  • 過去データ

    2026/3以降、当日から過去365日

    上記にない過去データは個別に対応いたしますのでお問い合わせください
    ※過去データの計算は2025年以降

  • 配信方式

    Pull型

  • 取得方法

    用途に応じて以下の2通りで取得いただけます。

    手動ダウンロード

    管理画面から、

    • ・1日分のデータ
    • ・複数日分のデータ(ダウンロードURLリスト)
      を取得できます。
      必要な期間・海域を指定し、任意のタイミングでダウンロード可能です。

    自動取得(API)

    契約ユーザー向けに、データ取得APIを提供しています。
    海域や年月などの条件を指定してリクエストすると、対象データのダウンロードURLおよび基本情報が返ってきます。
    単一ファイル・複数ファイルの海況データ、ならびに海域データの取得に対応しています。
    詳細なパラメータ仕様やレスポンス項目については、契約後に提供するドキュメントでご確認いただけます。

  • データソース

    CMEMS

    • ・海況データ:“Generated using E.U. Copernicus Marine Service Information; https://doi.org/10.48670/moi-00016”
    • ・衛星観測データ(海面水温):“Generated using E.U. Copernicus Marine Service Information; https://doi.org/10.48670/moi-00165”
    • ・衛星観測データ(海面高度):“Generated using E.U. Copernicus Marine Service Information; https://doi.org/10.48670/moi-00149”

    気象データ

    “Generated using NCEP Information; https://www.nco.ncep.noaa.gov/pmb/products/gfs/”

    海岸線データ

    “Generated using NOAA Information; https://www.ngdc.noaa.gov/mgg/dat/geodas/coastlines/LittleEndian/”

    水深データ

    “GEBCO Compilation Group (2023) GEBCO 2023 Grid (doi:10.5285/f98b053b-0cbc-6c23-e053-6c86abc0af7b)”

    潮汐データ

    The FES2022 Tide product was funded by CNES, produced by LEGOS, NOVELTIS and CLS and made freely available by AVISO. CNES, 2024. FES2022 (Finite Element Solution) Tidal model (Version 2024) [Data set]. CNES. https://doi.org/10.24400/527896/A01-2024.004"

配信海域マップ

このマップから、ご希望の配信海域をご確認いただけます。
1海域(約1000km四方)単位から配信のお申込みが可能です。
各海域内の海況データは、約3kmメッシュの高解像度データです。
ご希望の海域を選択のうえ、画面の案内に沿ってお問い合わせください。

※より細かい格子間隔でのデータ提供にも対応可能です。

配信海域マップページ サムネイル

サンプルデータ

Phizmoのサンプルデータをダウンロードいただけます。

サンプル画像
  • 対象日時

    2026/3/9 0:00~23:00(1時間毎)

  • データ形式

    NetCDF4

  • 配信海域

    西日本周辺海域(海域番号:A-018)

  • 格子間隔

    等緯度等経度格子 約3km

  • 鉛直層

    鉛直20層(鉛直σ座標系)

サービスについて

A.データ配信

ご利用の流れ

STEP1

お問い合わせ

まずはお気軽に
お問い合わせください。

STEP2

ヒアリング

ご要望・ご希望内容(海域や期間など)をお聞かせください。

STEP3

設定

ご要望に応じて設定後、専用サイトのログイン情報をご提供いたします。

STEP4

サービス開始

手動ダウンロード、APIによる
自動取得が可能となります。

ライセンス

一般ライセンス

一般ライセンスは、企業・団体・機関・個人向けの基本ライセンスです。
法令および本サービスの利用規約その他当社が定める条件に反しない限り、申込書に記載された利用目的の範囲内で、本サービスを利用することができます。
一般ライセンスでは、例えば以下のような目的での利用が可能です。

利用例

  • ・企業内部での分析、検討などのための利用
  • ・営利を目的とした研究開発活動(基礎研究・応用研究を含みます)
  • ・本サービスにより取得したデータに基づく派生物の、Webサイト、アプリケーション、システム等への組み込みや外部提供

エデュケーションライセンス

エデュケーションライセンスは、大学等の教育・研究機関が、教育および研究(論文発表や学会発表を含みます)のため非営利目的で利用する場合に限り提供される特別なライセンスです。
この条件を満たす場合に限り、一般ライセンスよりも安価な利用料で本サービスを利用することができます。

※企業による研究開発活動を目的とする利用、ならびに、大学等による企業からの受託研究・共同研究等の営利目的にかかる利用は、エデュケーションライセンスでは認められていません。
これらの目的で利用する場合には、一般ライセンスの取得が必要となります。

料金については、お問い合わせください。

B.ソリューション開発

データ配信のカスタマイズからアプリケーションの設計・開発まで、個別のご要望に応じて柔軟に対応いたします。

まずは構想段階からご相談ください。
仕様が未確定でも、課題をお聞かせいただければ最適な設計をご提案します。
料金は内容に応じて個別にお見積りいたします。

STEP1

お問い合わせ

まずはお気軽に
お問い合わせください。

STEP2

ヒアリング

ご要望・ご希望内容(海域や期間など)をお聞かせください。

STEP3

要件定義・システム設計

ご要望に応じたシステム設計を
行います。

STEP4

開発

データカスタマイズやアプリケーション開発をお手伝いします。

FAQ

  • Qデータの提供形態はどのようになりますか?

    A本サービスでは、海況データをNetCDF形式で提供しています。
    NetCDFは、海洋・気象分野で広く利用されている数値データ形式で、専用の解析・可視化ツールやプログラムから扱うことが可能です。
    WEBページ上では、内容確認のためのサンプルデータを公開しています。
    本サービスでは、可視化された画像ではなく、解析やシステム連携に利用できるデータそのものを提供しています。
    なお、データの可視化や表示ツールの開発、既存システムとの連携については、ご要望に応じて対応可能です。
    詳細につきましては、お問い合わせください。

  • Qデータ仕様について、風や波も把握可能ですか?

    A現行の提供データは、主に海流(流向・流速)や水温などの海況データを中心としています。
    そのため、風や波に関する情報は含まれていません。
    このため、風況や最大波高を直接把握することを主目的とした用途については、十分にお応えできない場合があります。
    一方で、流向・流速といったデータは提供しており、用途によっては補助的な情報として間接的にご活用いただける可能性があります。
    ご導入検討や検証を目的として、指定条件での検証用データをご提供することも可能です。
    詳細につきましては、お問い合わせください。

  • Q無料で試すことはできますか?

    A本サービスでは、ご導入検討の参考としまして、ご指定の海域および日時におけるサンプルデータをご提供しています。
    サンプルデータは、実際の利用イメージやデータ内容をご確認いただくことを目的としたもので、データ形式についてもご相談が可能です。
    詳細につきましては、お問い合わせください。

  • Q商用利用は可能ですか?

    Aはい、可能です。
    本サービスのデータは、契約で定められた目的の範囲内において、商用サービスや製品の開発・提供にご利用いただけます。
    具体的な利用条件については、お問い合わせ時にご案内します。

  • Qデータの二次利用や再配布は可能ですか?

    A契約で定められた範囲内において、データの分析・加工や、派生データの利用は可能です。
    一方で、元データそのものを第三者に提供・再配布することには制限があります。
    また、データを利用した成果物を公開する場合には、所定の出典表示が必要となります。
    具体的な利用条件については、お問い合わせ時にご案内します。

  • Q他のフルノ製品との連携予定はありますか?

    A本サービスは、今後の利便性向上を目的として、フルノ製品との連携を順次検討・推進していく予定です。
    具体的な連携内容や時期については、決まり次第、順次ご案内いたします。

  • Q海況予測の精度はどの程度ですか?

    A本サービスでは、独自のデータ同化アルゴリズムを採用し、各種観測データを予測モデルに取り込むことで、理論計算のみに依存しない、実海域の状況に即した海況予測を提供しています。

    また、日々、衛星による海面水温データとの比較・検証を行い、所定の基準を超える差異が確認された海域については、適宜調整を実施することで、予測精度の維持・向上に努めています。

  • NMC 法:

    統計的なデータ分析の方法。
    過去のモデル予測の違いを比較することで、どの深さがどの深さとつながって変化するのか、という関係性を推定する技術。
    衛星データが表面だけでも、内部の構造をより正しく反映できるようになる。

  • 3次元変分法:

    観測データと数値モデルの計算結果をうまく組み合わせて、もっとも理にかなった海の状態をつくり出す方法。
    海流・水温・塩分など、海の状態をより正確かつ安定して再現でき、予測精度の向上に直結する。

  • ナッジング:

    モデルが急に不自然な動きをしないよう、観測データへ滑らかに近づけていく補正方法。
    黒潮など大きな海流が、予測開始直後に暴れたりするのを防ぐ。